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アドバンスト・テクノロジー・プログラム(ATP) 材料系
T1.超ファインパターン形成技術の最前線
  1. EUVリソグラフィ
    • 田川精一(阪大産研・教授)
  2. ナノインプリント
    • 松井真二(兵庫県大高度産業科学技術研・教授)

豊かな国民生活を創出する高度情報通信社会のハード面は、驚異的な発展を続ける半導体デバイスにより支えられている。 現在、半導体デバイスの量産プロセスは、ArFリソグラフィから液浸ArFリソグラフィへ展開し、その後は究極的なリソグラフィと期待される「EUVリソグラフィ」へと引き継がれるものと考えられている。 また、多様化する応用分野へ対応する超ファインパターン形成技術として「ナノインプリント」等の新しい技術が発展してきている。 
 「EUVリソグラフィ」のセッションでは、「超ファインパターン形成技術・材料の最前線」の全体像を材料メーカーや大学の研究者にも分かりやすく概説し、ArFリソグラフィやEBリソグラフィにも共通する基礎的なコンセプトや計測手段等も含め系統的に紹介し、究極の半導体デバイスの量産に必要な材料・プロセスについて幅広く議論する場を提供したい。
 「ナノインプリント」のセッションでは、半導体デバイスの量産プロセスとは異なる超ファインパターン形成技術・材料の技術の概要とナノインプリントが期待される幅広い応用例について紹介する。 特に、ナノインプリント材料・プロセスの課題と研究開発の最前線、商品化が始まった装置、実際に使われている利用例等を紹介し、本分野の現状と将来について活発に議論する場を提供したい。

  • 基調講演
    • EUVリソグラフィの現状と将来展望(半導体先端テクノロジーズ・取締役第三研究部長)森 一朗
    • ナノインプリント技術最前線(兵庫県大高度産業科学技術研・教授)松井真二
  • 招待講演
    • Noria誘導体を基盤とした高性能光機能性分子材料(神奈川大工・教授)西久保忠臣
    • EUV光源・露光装置技術の開発状況と今後の展望(極端紫外線露光システム技術開発機構・研究企画部長/研究部長)阿部直道
    • ナノインプリントにおける樹脂成型過程と求められる樹脂特性(阪府大院工・教授)平井義彦
    • 光ナノインプリントによるファインパターン形成(産総研先進製造プロセス)廣島 洋

T2.ディスプレイ用材料の開発最前線
  1. フラットパネルディスプレイ
    • 下平美文(静岡大院創造科学技術研究部・教授)
  2. OLED
    • 時任静士(NHK放送技研材料・材料 デバイス 有機フォトニクス材料グループ・主任研究員)
  3. 電子ペーパー
    • 深瀬康司(富士ゼロックス・研究本部フェロー)

ディスプレイに関する技術革新は著しく、ディスプレイ市場の構造は激しく変わりつつある。中でも液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)などのフラットパネルディスプレイは、中核の商品として市場拡大を続けている。さらに、次世代FPDとして有機EL(OLED)などの研究開発も活発に行われ、新しい商品が期待されている。また、従来の紙媒体の代替として、また曲げられるディスプレイとして「電子ペーパー」「フレキシブルディスプレイ」の研究も活発に実施され、様々な方式が提案され、一部は製品として既に上市されるに至っている。本セッションでは、フラットパネルディスプレイ(LCD、PDP、FEDなど)、OLED、電子ペーパーの3つのサブセッションを設け、各ディスプレイの現状と技術課題、さらにそれらを支えるデバイスや部材、素材である各種の有機、無機、高分子材料の最新技術などの動向を、招待講演、依頼講演にて発表していただき、討論する。革新的な技術の創生に向けた議論の場を提供すべく、新技術の芽となるものから実用技術の最新動向まで、広くテーマを募集する。

  • 基調講演
    • 20年の有機EL研究を振り返って(九大先導研・教授)筒井哲夫
  • 招待講演
    • FPDにおける高画質化技術動向(NHK放送技研材料・デバイス部門・部長)栗田泰市郎
    • フィルターレスLCD(IBM東京基礎研)山田文明
    • 液晶高速化(メルク化成品事業部門・マネージャー)一ノ瀬秀男
    • FED技術開発動向(阪大極限量子科学研セ・教授)高井幹夫
    • 有機ELテレビの大型化を実現する技術(ソニー・ディスプレイデバイス開発本部)山田二郎
    • 有機EL開発の海外動向(技術コンサルタント)當摩照夫
    • 紙、ディスプレイからその先へ、電子ペーパーが第三のメディアになるための条件とは?(ビジネス機械・情報システム産業協会電子ペーパーコンソーシアム)服部 仁
    • 電子ペーパーとリライタブル記録の最新動向(リコー サーマルメディアカンパニー)堀田吉彦
    • ナノファブリケーションと細胞転写技術(大日本印刷研究開発セ・バイオマテリアル研・所長)高橋 洋一・○奈良 真佐美

T3.エネルギー・環境材料の開発最前線
  1. 次世代蓄電技術(1.リチウム電池,2.電池一般,3.キャパシター)
    • 井手本 康(東理大理工・准教授),佐藤智洋(三菱化学科学技術研究センター電池材料研・主席研究員) ,中野義彦(東芝研究開発セ・主任研究員) ,門間聰之(早大理工・准教授)
  2. 燃料電池
    • 小堀良浩(新日本石油水素新エネ研・プリンシパルリサーチャー),吉田直樹(旭硝子中央研・主幹)
  3. 水素製造材料
    • 太田健一郎(横国大院工・教授) ,寺田 秀(三菱化学科学技術研究センター固体照明PJ・主席研究員)
  4. 有機系および新コンセプト太陽電池
    • 瀬川浩司(東大先端研・教授),中根堅次(住友化学筑波研・主席研究員)

本セッションは、「エネルギー」と「環境」をキーワードに、「次世代蓄電技術」、「燃料電池」、「水素製造材料」、「有機系および新コンセプト太陽電池」の4つのサブセッションを設け、幅広くいろいろな材料やシステムについて議論を行う。
 現在、急速なモバイル機器の高性能・高機能化等による電力消費量の増大や環境負荷の低減などの理由から、新しい高性能のエネルギー貯蔵・変換デバイスが求められており、研究開発が盛んに行われている。また、アプリケーションの多様化に伴い、用途に適した各種エネルギー貯蔵・変換デバイスが必要とされている。そこで、本セッションでは高容量・高出力・長寿命・高安全性をキーワードに、蓄電素子およびその材料技術や、燃料電池、太陽電池といったクリーンな発電技術に関する最近の進展を幅広く議論し、企業間の情報交換、あるいは産学連携のきっかけとなるような発表の場を提供する予定である。
 一方、水素貯蔵材料や水蒸気改質触媒など水素エネルギー利用に必要な各種材料の現状とさらなる技術展開についても議論する予定である。
基調・招待講演はこの分野のリーダー的存在の方々、依頼講演は第一線で活躍されている方々にお願いし、活発な討論を行いたいと考えているので、企業、大学、研究所からの多くの参加と一般講演での発表を期待している。

  • 基調講演
    • 次世代蓄電技術(産総研ユビキタスエネルギー)境 哲男
    • 燃料電池開発の現状と展望(横国大院工・教授)太田健一郎
    • 水素エネルギー実用化へのトレンド(エネ総工研・研究顧問)福田健三
  • 招待講演
    • リチウムイオン電池用の難燃性電解質の設計(山口大院理工・教授)森田昌行
    • 急速充電電池(SciBTM)の技術開発と応用(東芝研究開発セ・主幹研究員)○高見 則雄・稲垣 浩貴
    • 自動車電源用リチウムイオンキャパシタの開発(富士重工スバル技術研・主査)○羽藤 之規・安東 信雄
    • 固体酸化物形燃料電池の最近の進展(産総研エネルギー技術・上席研究員)横川晴美
    • 固体高分子形燃料電池の耐久性向上に向けて(同志社大工・教授)稲葉 稔
    • 炭化水素系電解質膜の構造と機能の関係(上智大理工・教授)陸川政弘
    • 固体高分子形燃料電池用電極触媒の開発状況(田中貴金属工業技術開発部門・プロジェクトリーダー)多田智之
    • 水素貯蔵材料の研究の現状と展望(産総研エネルギー技術・主幹研究員)秋葉悦男
    • 水蒸気改質による水素製造のための触媒材料(工学院大工・教授)五十嵐 哲
    • 半導体量子ナノ構造太陽電池の現状(筑波大数理物質・准教授)岡田至崇
    • 色素増感太陽電池の高効率化とモジュールへの応用(ソニーマテリアル研・係長)○諸岡 正浩・小倉 麗子・折橋 正樹・鈴木 祐輔・野田 和弘

T4.光学材料の開発最前線
  1. 有機系光学材料
    • 戒能俊邦(東北大多元研・教授),横山士吉 (九大先導研・教授)
  2. 無機系光学材料
    • 西井準治(産総研・主幹研究員)

光学材料開発の進展は近年目覚ましいものがあり、光変調素子、光スイッチ素子、受・発光素子、光ファイバ、光導波路、ディスプレー、情報処理用分子素子など、実用化に向けた開発とともに、これらの高性能化に向けた研究開発が進められている。この背景には、マルティメディア社会の進展に対応するため、光を用いた、あるいは光と電気と併用した各種信号の伝送・処理の必要性が高まっていることがある。これらの実用化のために有機・高分子材料から無機材料、さらには有機・無機ハイブリッド材料が広く検討されており、またバルクでの光学特性からナノレベルでの光学特性の活用が図られている。さらに近年、フォトニクス結晶に関する研究が進み、注目を集めている。
 本セッションではこのような広い意味での情報伝送・処理用光学材料・電気光学材料について、最先端の研究開発を行っている方々の招待講演、依頼講演をもとに、本分野の現状と将来について議論できる場を提供する。

  • 基調講演
    • オプトエレクトロニクス・フォトニクス用有機アモルファス材料の研究展開(福井工大工・教授)城田靖彦
    • 無機材料の革新的光・電子機能発現への期待(東工大フロンティア創造共同研究セ・教授)細野秀雄
  • 招待講演
    • 高分子微細加工による光アクティブ・フォトニック結晶(九大先導研・教授)横山士吉
    • フェムト秒レーザー加工と高分子デバイス応用への展望(北大電子研・教授)三澤弘明
    • 共役系高分子の次世代光材料への期待(京大院工・教授)赤木和夫
    • π共役高分子材料のエレクトロニクスおよびフォトニクス性能(東工大資源研・教授)山本隆一
    • 次世代FTTH構築用ポリマー光回路の研究展開(工学院大・教授)伊藤雄三
    • ポリマー光回路における評価技術と規格化(NTTフォトニクス研・主幹研究員)小林潤也
    • 一次元フォトニック結晶構造共振器によるレーザー発振(慶應大理工・教授)梅垣真祐
    • 電子セラミックスの機能集積とエアロゾルデポジションプロセス(産総研先進製造プロセス・研究グループ長)明渡 純
    • 高屈折率ガラスの光ファイバーへの応用(旭硝子中央研・主幹研究員)杉本直樹
    • 有機-無機ハイブリッド系を用いた光機能性材料(京大化研・准教授)高橋雅英

T5.プリント・ストレージ用材料の開発最前線
  1. インクジェット材料
    • オーガナイザー未定
  2. 電子写真材料
    • 西村克彦(キヤノン電子写真技術開発セ・主席研究員)
  3. 光ストレージ材料
    • 志村 努(東大生産研・教授)

オンデマンドデジタル印刷の有力候補である電子写真の画像形成技術、写真や画像出力からさらにバイオ分野や産業用途に向けたインクジェットプリンティング技術、ホログラフィック技術に代表される3次元大容量ストレージ記録技術を市場展開していくためには、いわゆる「死の谷」を越えなくてはならない段階である。材料の革新、プロセスの革新や導入も含めて、新たなアプリケーションに向けた技術開発等の最先端の記録技術が求められている。本セッションでは記録材料技術の基礎研究から製品化に至るまでの幅広い技術に関して、招待講演、依頼講演を元に、本技術分野の将来について議論を行いたい。

  • 基調講演
    • 電子写真の可能性と展望(リコー研究開発本部・理事技師長)平倉浩治
    • Indigo press technology progression and future view of its business(Hewlett-Packard)Pinni Perlmutter
    • 光記録技術の新たな応用と開発動向(リコー研究開発本部)横森 清
  • 招待講演
    • 粉体の帯電制御/流動性/付着性(京大院工・准教授)松坂修二
    • 粉体シミュレーションによる電子写真システム現像プロセスシミュレータの開発(同志社大工)○三尾 浩・河村 順平・藤村 隆二・下坂 厚子・白川 善幸・日高 重助
    • 業務用超高速レーザープリンターの高信頼作像プロセス技術(リコープリンティングシステムズ)三矢 輝章
    • デジタル・プリント(Degital Print)市場の現状と将来(富士ゼロックス)賀来 孝介
    • コアキシャル方式ホログラムの記録技術(ソニーコーポレートR&Dコアテクノロジー開発本部テラバイトメモリー開発部・総括部長)渡邉健次郎
    • ホログラフィックメモリ記録材料の評価法(東大生研・教授)志村 努

T6.未来材料
  1. 先端有機・無機ハイブリッド材料
    • 中條善樹(京大院工・教授)
  2. 先端ナノ材料・先端機能無機材料
    • 平尾一之(京大院工・教授)

本セッションでは、「先端有機・無機ハイブリッド材料」および「先端ナノ材料・先端機能無機材料」をキーワードとして、先端基礎研究から派生した実用化研究の根幹を成す先導材料を「未来材料」という括りで構成する。本セッションは「未来材料」ではあるが、実用化を目指した研究開発テーマを対象とし、異分野の研究、技術の融合がますます期待される領域を包括している。したがって、日本の将来の化学産業を支える産学連携テーマとしては最も重要なセッションのひとつであるとも言えよう。本セッションでは、最先端の研究開発を行っている方々の招待講演、依頼講演を含め、現状と将来について議論できる場を提供する。

  • 基調講演
    • 有機・無機ハイブリッド材料開発における最先端技術と将来展望(東理大理工・教授)阿部芳首
    • 非カーボン系ナノチューブの創製とその応用展開(物材機構・フェロー)板東義雄
  • 招待講演
    • 有機・金属ナノ粒子ハイブリッドの新展開―エネルギー・情報関連素材―(山口東理大基礎工・教授)戸嶋直樹
    • 無機材料とのハイブリッドによるエポキシ樹脂の高機能化(関西大工・教授)越智光一
    • 生理活性物質を固定化したポリマーグラフト化ナノ粒子の合成と特性(新潟大工・教授)坪川紀夫
    • 高分子エキゾチック複合材料(神戸大院工・教授)西野 孝
    • 先端医学と生命機能無機材料(東工大院理工・教授)田中順三
    • 複合無機化学的手法によるナノフォトセラミックス(東北大多元研・教授)垣花眞人
    • テラヘルツ技術の現状とテラヘルツコンポーネンツの開発(村田製作所)藤井高志
    • サイアロン蛍光体の開発と白色LEDへの応用(物材機構ナノセラミックセ) 広崎尚登