(2012. 10. 14 掲載)

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第2回CSJ化学フェスタ開幕


 日本化学会秋季事業「第2回CSJ化学フェスタ2012」が14日(日)午後、開幕した。
初日は“元素って、周期表って、実験って何だろう?”をテーマとする公開講演会が行われた。
15日(月)からは、「世界一早いノーベル化学賞解説講演会」や「化学で創る未来材料−若さで挑戦」、「革新的触媒の最前線」、「次世代太陽光発電の挑戦」、「化学蓄エネの最先端技術動向」などのシンポジウム、学生ポースター、企業R&D紹介企画、など興味深い企画が17日(水)まで行われる。(詳細はこちらをご覧ください)
第2回CSJ化学フェスタの14日初日は子供から大人まで多くの方々が楽しめる公開企画で、NHKアニメ・エレメントハンターのエンディングテーマ「スイヘーリーベ〜魔法の呪文〜」で人気が出ている”かっきー&アッシュポテト”のオープニングライヴでスタート、公開講座“元素って、周期表って、実験って何だろう?”、世界の珍しい周期表コレクションの展示、巨大周期表、現物周期表、切手周期表、エレメントランプなど元素をベースとしたカードゲームの大会などが行われた。
公開講座では玉尾皓平会長が開会にあたって「今年はオリンピックで盛り上がったが、高校生を中心した国際化学オリンピックでもわが国の代表選手は金2銀2と大健闘した。ノーベル賞でも自然科学分野では2000年の白川英樹先生から山中伸弥教授までわずか12年で11名が受賞、とくに化学では6名が受賞しており、誇ってよい。秋の一日、化学のイベントにご出席いただき、化学の面白さ、楽しさを感じていただき、これをお持ち帰りになりもっと多くの人々に是非伝えてほしい」と述べた。
このあと櫻井弘京都薬科大学名誉教授が「元素と周期表ものがたり〜元素を知れば世界が見える〜」、寺嶋孝仁京都大学教授が「元素周期表と極低温の世界」のテーマで周期表の面白さを講演した。続いて白川英樹筑波大学名誉教授は「導電性高分子の合成と応用をテーマとした子ども実験教室」のテーマで講演、「百聞は一見にしかず、百見は一実験にしかず、だ。簡単で現象が多彩な実験系を工夫して作っている」と述べ、透明フィルムスピーカーの作製、光を出すプラスチック・有機高分子EL素子を作ろうなどの簡単な演示実験例を紹介した。
玉尾会長自身が「一家に1枚周期表」の仕掛け人の一人であることを参加者も知っており、オープニングライヴや公開講演会後、周期表に玉尾会長のサインを求める人が相次ぐなど微笑ましい光景が随所にみられた。
 



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