日本化学会第85春季年会(2005) 特別講演
化学に発する物質科学の研究戦略

日  時:2005年3月28日(月)13:30〜16:30
会  場:神奈川大学横浜キャンパス 16号館セレストホール(201教室)
(神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1)

物質創造を担う唯一の学問分野である化学は,物質供給の源として現代社会の発展を支えてきた.21世紀を迎えた今,社会の諸問題に解決の糸口を与える物質科学研究に寄せられる期待は大きく,社会・経済ニーズに対応した研究開発の推進が求められている.例えば不斉合成研究がもたらした医薬の「ラセミ転換」などに見られるように,基礎および応用化学に発した物質科学のもたらす波及効果は大きく,環境,エネルギー,安全保障問題など重要な社会問題についても化学からの解決の処方箋が求められている.本特別企画では,元素科学,生命科学,ナノ科学,材料科学などの境界領域を含めた物質科学分野の第一線で活躍する産学の研究者と,科学技術基本計画に関わる政策立案者を迎え,物質科学の過去と現況を俯瞰し,我が国の化学の未来戦略について討論する.

3S7-06 13:30-13:35 「はじめに」 (東大院理) 中村 栄一
3S7-07 13:35-14:00 「科学者と日本社会」 (理研) 野依 良治
3S7-08 14:00-14:25 「日本の科学戦略:第3次科学技術基本計画の展望」 (文科省科学技術・学術政策局) 有本 建男
3S7-09 14:25-15:05 「パネル討論」パネラー:村井 真二(JST)・玉尾 皓平(京大化研)・中村 栄一(東大院理)他
3S7-10 15:05-15:30 「生命科学へ発展する物質科学」 (北大院理) 長田 義仁
3S7-11 15:30-15:55 「産業基盤としての物質科学」 (ソニーマテリアル研) 西 美緒
3S7-12 15:55-16:20 「ナノカーボン材料が繋ぐ産と学」 (名城大・NEC) 飯島 澄男
3S7-13 16:20-16:30 「まとめ」 (京大化研) 玉尾 皓平